2014年9月20日土曜日

東京喰種13巻の謎

東京喰種の13巻がKindleで配信されたので読みました。
19日から配信されたのですが、19日からKindle Cloud Readerっていう、パソコンでもKindleが読めるサービスが始まったので、パソコンでも見ましたが、タブレットで見た方が漫画を読んだ感があります。
パソコンだと、下手したら気になったところを検索しながら読みそうで、なんだか落ち着きません。
タブレットだと面倒なので後で検索しよう、ってなるので本に近い没頭感があります。
ただ、見開きで見えるのはいいです。
使っているパソコンのモニターよりタブレットの方が解像度はずっと高いのですが、画面の面積はパソコンの方がずっと大きくて、解像度よりも面積の方が影響が大きいようです。
iPhoneも大きくなるわけです。

さてさて13巻ですが、話しが一気に進んでいます。
じゅうぞうが中性的な理由が明らかになり、そのシーンは男性にしかわからないであろうタマヒュン感です。
女性がどう感じるのか興味がありますが、聞くわけにもいきません。

謎の組織V

他には店長が所属していた謎の組織、V(ヴィー)の再登場があります。
そのシーンを読むと、人間とグールの均衡をアオギリの樹が崩した、ということのようです。
均衡が崩れたことにより店長をはじめ、あんていくの面々が危機に陥るわけですが、店長としては我が子を庇ってでもそれを受け入れるようです。
ちょっと身勝手な気もしますが、男・古間円児と入見さんはそれを自然なものとして受け入れます。
二人は隻眼の王について、どこまで知っているのか気になりますが、それは明らかになることはなさそうです。
で、人間とグールの均衡はVという組織により保たれていたとして、グール側のVに対して人間側は誰がそれを担っていたのかが気になります。
恐らく、和州総議長でしょう。
というのは、金木くんが来たときの和州局長の台詞「ヤツか…?いや…なんだ…!?」というやつ。
ムカデ=金木くんが真っ先に思い当たると思うのですが、「いや」と否定しています。
ということは、ヤツは金木くんを指していません。
ヤツが誰なのかわかりませんが、隻眼の王を想像したのではないかと思います。
また、状況報告だけで真っ先に想像した「ヤツ」ではないと考えたところは、五感にすぐれるグールのようでもあります。
というわけで、和州家はグールではないのか?と思うのです。
グールを隠しながら、グールを抑える組織、CCGを作ることで、人間とグールの均衡を保っていたのではないか?と考えます。
で、それに横槍を入れたのがアオギリの樹です。
アオギリの樹に手が届かないVとCCGは手に届くあんていくに討ち入った。
討ち入りの前にVは店長に最後通告を行った。
ということではないかと思います。
ついでに言えば、最後通告を行ったVのグール?は店長を殺すなら”大勢”で来ると言っていて、大勢にカッコがついています。
この”大勢”はあんていく討伐のCCGを暗示していると読めます。
なので、VとCCGが繋がっているのは間違いないと思います。

金木くんの背中にしね

Kindle版でいうと101ページに金木くんの背中が描かれていますが、髪の部分に”し”、背中に”ね”を読み取れます。
特に”ね”はハッキリと見えるのが気になります。
その前のページには”12”も読み取れます。
金木くんが12に相当することは、以前から指摘されていましたが、今回はわかりやすく12が描かれていますので、12は確定でしょう。
クイーンなのか、吊るされた男なのか、はわかりませんが。
しかし、”しね”はちょっと引っかかります。
暗示するなら”しぬ”でしょう。
”しね”という願望は誰から来ているのでしょうか?
ただ、”しね”のねがわかりやすすぎるので、ミスリードを誘っているような気がしなくもありません。
さらに、遺書を書いたあとの滝沢の涙が”15”になっているので、滝沢が15なんでしょう。
となると、15はトランプにない数字なので、トランプではなくタロットを意味しているのでしょう。
滝沢は15で、15はタロットで悪魔を暗示し、意味は裏切り・拘束・堕落、だそうです。
やはり、滝沢はアキラを亜門に取られて裏切るのでしょうか?
ついでに、食い殺されたアキラの母親を見た夫である真戸呉緒の涙がU字型になっているのも気になります。
タロットには7枚のカードをU字型に並べる占い、ホースシュー・スプレッドというのがあるそうです。
馬の蹄鉄形にカードを並べるのでホースシュー・スプレッドだそうです。
呉緒の涙がUで、それがホースシュー・スプレッドを意味するとしたら、東京喰種の主なプレイヤーは7人ということになりそうです。
ちなみに、今のところ登場人物と数字がつながっていると思われるのは
11有馬、12金木、13鈴屋、15滝沢
の4名です。

店長の願い

店長の願いがついに叶わなかったとモノローグがありますが、願いとはなんだったのでしょうか?
そして、金木くんが指摘する、使われなかったカップは誰のために使うつもりだったのでしょうか?
そもそも店長は”誰のためにどんな想いでお店をやっていたのか”わかっていません。
あんていくの名前の由来も不明ですが、なぜ喫茶店を始めたのかも不明です。
カップを誰に使うつもりだったのか、喫茶店を始めた理由は恐らく繋がるでしょう。
店長がお店で待っていたのは店長の子供、隻眼の王なのかなぁという気がしますが、違うでしょう。
日本人の感覚としては箸やお茶碗は家族それぞれが別のものを使うので、カップも同じように家族で別々のものを使うと思います。
つまり、以前に誰かが使っていたカップだと思われるので、店長と子供が離れたのは子供がまだ幼い頃なので、カップなんか当然使わないし、使ったとしても覚えているはずがない。
そんなものに、親と子の絆を見出すわけがありません。
なので、以前にアンティーク調のカップを使っていた、店長が待っていた人は別にいるのでしょう。
もしかしたらグールではなくて、人間なのかなぁという気がしないでもありません。
人間とグールを繋ぐのがコーヒーなので喫茶店を営んでいたのでしょう。
”誰のためにどんな想いでお店をやっていたのか”の誰がグールなら、別に喫茶店というか飲食店である必要はありません。
人間とグールが一緒になれそうな場所にしたかったから喫茶店なのでしょう。
棚の奥のカップは喫茶店を始める前からあったのか、喫茶店をはじめてからなのか、恐らく始まる前からでしょうね。

謎というか気になるところはまだあるのですが、とりあえずここまで。